あなたはたくさんの銘柄米の中でどのお米が好きですか?
今人気のブランド米「ゆめぴりか」と「つや姫」が好きだと言われる方も多いことでしょう。
実際、買う時どちらにしようか迷っておられる方も多いようです。
今回は人気のお米「ゆめぴりか」と「つや姫」について比較してみました。
是非ご自分がどちらに合うか参考にしてみてください。
それでは・・・
目次
ゆめぴりか米はこんな人にオススメ
粘り気が多くもちもちとした食感がお好みの方。
甘みや香り濃厚な味を楽しみたい方。
ゆめぴりかは こんなお米
ほど良い粘りと豊かな甘味があります。
また、粒が厚いことも特徴です。
炊きあがりは、美しい艶があります。
ゆめぴりかの生産地は北海道です。
北海道のお米は寒冷な気候からお米の栽培が難しく、たとえ栽培できたとしても、冷めると味が落ちてしまったり、粘りが少なく味も劣ってしまうなど苦戦していました。
そこで寒冷な北海道の気候に合うように品種改良されたのが「ゆめぴりか」でした。
ゆめぴりかという名前は「日本一おいしいお米」という北海道民の「ゆめ」にアイヌ語で「美しい」にあたる「ピリカ」という言葉からなっています。
名前からもわかるようにゆめぴりかには北海道の人たちの大きな願いと期待が込められています。
今では日本トップクラスのブランド米です。
ゆめぴりか米の背景
北海道の寒冷な気候は稲作に不向きとして、「北海道のお米は美味しくない。」と長年不評でした。
その悔しさをバネに数々の努力を重ね、研究し、栽培技術を上げ、お米づくりを諦めずに何度も挑み続けます。
研究を重ねる中で、やっと「これは!」と思える検体を見つけます。
耐冷性にも優れ、理想としているものに近いお米でした。
やっと見つけたと思った理想のお米。
しかし発育の良さや収穫量を見極める検査において、4年目の検査で収穫量が合格ラインに届かず無念にも不合格になります。
それでも諦めきれず、その種子を絶やさぬよう育て地道に研究を続けました。
その後再び「ゆめぴりか」収穫量の再試験に挑みます。
すると今度は見事合格。
「どのお米にも負けない美味しさ」という研究者達の熱い思い、数々の苦難、挑戦を諦めない不屈の精神。
ゆめぴりかはそんな努力と挑戦の結晶、また集大成のとして生まれた輝きのお米なのです。
ゆめぴりかの人気の理由
人気の理由1 適度な柔らかさ
ゆめぴりか米は柔らかい中でも、お米の粒が大きく厚みがあるためほどよい柔らかさとなり、しっかりした噛み応えを感じられるということが人気の理由です。
人気の理由2 甘味
ゆめぴりかは甘味成分が豊富であることも特徴です。
全糖含量が100g中206.6mgと高い数値を示しています。
人気の理由3 粘り
デンプンのアミロースが少ないほどお米の粘りが出るのですが、まさにゆめぴりかはそのアミロースが14〜16%と少ないのです。
ゆめぴりかはまさにモチモチとしたその食感が人気の理由です。
人気の理由4 つやと香り
炊き上がりのつややかな見た目の良さや甘い香りも人気の理由です。
ゆめぴりかの美味しさは、米マイスターなどの専門家からも高く評価されています。
お米の総合的な評価を下す「日本穀物検定協会」において、最高ランクの評価である「特A」を9年連続獲得しています。
まだ新品種ですが、すでに高級料亭や百貨店、ANAの国際線ファーストクラス機内食などにも採用されています。
全国に人気が広がり、時には品切れになってしまうこともあるほどです。
北海道大学が行ったブラインドの食べ比べコンテストでも、全国の名だたる銘柄をおさえ、なんと1位になりもはや北海道だけでなく日本を代表する美味しいお米と言えるのではないでしょうか?
全国の100種以上の中から最高位に選ばれ続けているブランド米「ゆめぴりか」
一度味わったらリピーターになる人がとても多いようです。
「日本一おいしいお米を」という北海道の熱い(ユメ)がまさに「美しく」(ピリカ)実現しているのではないでしょうか。
こちらは北海道米「ゆめぴりかコンテスト2019」最高金賞に輝いた2産地の一つ蘭越産の令和2年度新米です。
ゆめぴりか米の美味しい炊き方
1、お米を正確に計量する
2、最初はたっぷりの水で力を入れすぎないように軽く洗う。
3、2、3回繰り返す。
4、少なめの水加減にする。(1合につき大さじ1杯程度の水を減らす)
5、夏は1時間、冬は1~2時間浸水させる。
6、炊きあがったら10~15分蒸らす
こちらは北海道米「ゆめぴりかコンテスト2019」最高金賞に輝いた2産地の一つ上川産の令和2年度の新米(無洗米5キロ)です
ゆめぴりか米の美味しい食べ方
味付けが濃い料理と共に
ゆめぴりかはお米自体に甘みがあり濃厚なおいしさを持っていますので、お米自体を楽しむことができます。
しかし濃厚な旨みがあるため濃い味つけのおかずにも負けません。
和食の定番料理だけでなく焼き肉などと一緒に食べるのもオススメです。
卵かけご飯もゆめぴりか米の味をよく引き出すことができます。
おにぎりやお弁当にもおすすめ
ゆめぴりかは水分の含有量が多くもっちりとしているため、冷めてもおいしいという長所があります。
そのため、おにぎりやお弁当などにも適しています。
また、甘みは炊きあがりの高温よりも常温に近い方が感じやすいのでおにぎりやお弁当はゆめぴりかのおいしさをより楽しむことができる食べ方とも言えます。
もっちりとした食感のためチャーハンやお寿司などパラパラの食感が求められるものには向いていません。
北海道が誇る最高峰のお米「ゆめぴりか」是非ご賞味ください。
こちらは北海道米「ゆめぴりかコンテスト2019」最高金賞に輝いた2産地の一つ上川産令和2年度の新米(無洗米10キロ)です。
つや姫米 こんな人にオススメ
艶やコシ楽しみたい方
程々の粘りを求めつつあっさり味を好む方。
つや姫はこんなお米
粘り気と米の甘みが非常に強いお米です。
山形県内のつや姫は生産ガイドラインに沿った特別栽培を行うことが必須となっております。
特別栽培とは、減農薬および減化学肥料が条件で、一般栽培の50%を下回らなければならないという基準があります。
なぜなら化学肥料が少なくすることにより、一般的には含タンパク質の比率が下がり、甘みを強く感じるようになるためです。
山形のつや姫米はこうした厳しい品質基準をクリアしています。
そのため甘みや香り、ツヤ、粘りなど、高品質で安心できるものを提供しているのです。
それは発売以来最高ランクの特A を連続して取り続けていることに証明されています。
つや姫米の背景
「夏子の酒」という漫画をご存知でしょうか?
1988年から1991年に連載された漫画です。
また、1994年には和久井映見さん主演でドラマ化されました。
かなり古いので知らないという方も多いと思います。
この漫画は日本酒を題材としていますが、実はこのストーリーで大事な役割を担っているのが「亀の尾」という酒米です。(漫画原作では龍錦となっています。)
この「亀の尾」というお米、実はつや姫のルーツの原点なんです。
時は明治1893年、ひどい冷害の年にわずか3本だけ実っている穂を見つけその種子を生育させたことが始まりとなった貴重で優秀な品種なのです。
そんな優れた祖先を持つ「つや姫」はその後品種改良され、山形の自然豊かな気候、風土のもと、「つや姫」という名にふさわしく多くの人々に愛される美しいブランド米となりました。
つや姫米の人気の理由
人気の理由1 ツヤ
これは名前の通り言わずと知れた「ツヤ」の美しさです。
見た目にも美味しく映えるお米は、食卓に並べるだけで食欲が湧いてくると人気です。
人気の理由2 しっかりとした粒感
つや姫は粒のばらつきが少なく、粒揃いが良いという特徴があります。
そのため食べた時口当たりがよく、程よいテクスチャーを楽しむことができます。
人気の理由3 旨み
つや姫は旨みの成分グルタミン酸やアスパラギン酸の量が多く含まれています。
その量はあのコシヒカリより多いと言われています。
そのため、食べた時旨味を味わい満足感を得ることができるのです。
つや姫の人気ゆえに山形県以外でも、宮城県や島根県といった他県でも栽培され、つや姫米の栽培が全国的に拡大しています。
また食味ランキング(財)日本穀物検定協会から、「艶」、「粒揃い」「甘み」、「うまみ」の点で特Aという最高評価を受け、つや姫米デビューから10年連続で獲得しています。
つや姫米のおいしい炊き方
1、お米を正確に計量する
2、初めの水洗いは素早く行う。(ゆっくり水を研ぐと、お米が水を吸ってしまい、糠の香りを吸収してしまうため。)
3、炊く時の水は基準より、少なめに。
4、お米を30分程度浸水させる。(長く浸すとベタつきの原因になるので、浸す時間には注意。)
5、炊き終わった後10分蒸らす。(すぐには食べず少し時間置く。)
つや姫米の美味しい食べ方
つや姫米はいわゆる「白ごはん好き」の人のためにつくられたお米です。
そのため、そのまま白米として食べるとつや姫のお米本来の味を楽しめます。
ご飯のお供などシンプルに納豆やのり、お漬物などと一緒に食べるのもオススメです。
チャーハンやパエリアなどお米に味付けする料理には向いていません。
和食との相性も良いですし、甘みをより感じられる塩むすびも人気があります。
冷めても美味しいためお弁当にも適しています。
美味しいお米としての条件バランスに長け、食通をも唸らせる、色白で艶やかな美しさを兼ね揃えた「つや姫」。
是非ご賞味ください。
ゆめぴりか米 つや姫米の違い
ゆめぴりか米はモチモチとした食感。
つや姫米は適度な粘りの中でもさっぱりとした味わい。
ご自身の好みに合わせて選んでみてください。
ゆめぴりか米 つや姫米 まとめ
いかがでしたか?
今は、数々の名だたるブランド米が出てきてしのぎを削っています。
消費者からしたらどれにしようか迷うところですね。
でも、それぞれブランド米として誕生するまで涙無くしては語れないような、地道な努力、挑戦といった秘話があります。
もちろん食味は決めるときの最優先事項となりますが、こうした背後にあるストーリーも銘柄を決める時の判断要素の一つにしてみるのはいかがでしょうか?
そのお米を食べる時、ただ美味しいだけでなく、ありがたみや味わいが増すことと思います。
ゆめぴりか米、つや姫米の選び方、参考になれば幸いです。
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