「とにかく一人になりたい」
「一人になって、気持ちを落ち着かせたい」
そう思うHSP(Highly Sensitive Person)は大勢います。
ちょっとその気持ちを分析してみましょう。
この記事で、なぜ自分が一人になりたいと思うのか、そう思って大丈夫なのか、迷うHSPの気持ちを解消していきたいと思います。
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HSP 一人になりたい理由とは

「別に人が嫌いというわけではない」
「みんなと一緒にいたくないというわけではないし、自分はどちらかというと人恋しい方だ」
「孤独が好きなわけでもない」
「人のぬくもりは自分にとって必要だ」
人にもよりますが、HSPの人でそう述べる人は大勢います。
「それでも一人になりたい時がある」
ではなぜ、一人になりたいという気持ちになるのでしょうか?
それは、理由はシンプルです。
人といると「疲れるから」ですね。
「そんなこと、HSPじゃなくても、みんなそう感じるときがあるよ!」
と思われるかもしれません。
しかし、HSPの場合はその気持ちが格別強いのです。
HSP なぜ疲れて一人になりたくなるか

それは、人といるとずっと気を張っている状態だからです。
HSPは、みんなで楽しくする場にいても、無意識のうちに気を使ってしまいます。
それは、ZOOM越しで会っていてもそうなのです。
「みんな楽しんでいるか」
「つまらなそうな人、話に取り残されているような人はいないか」
「このタイミングで話を振ったほうがいい人はいるか」
「自分の表情は、疲れた表情になっていないだろうか」
「みんなを不快にさせていないか」
瞬時に、ありとあらゆることが頭の中を駆け巡ります。
人と会っているときは、終始、緊張し、気を使います。
そのため、終わったあと、ドッと疲れて「しばらく一人になりたい」と思うようになるのです。
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HSP 一人でいることの後ろめたさ

では、一人になったときはどのような心境になるでしょうか。
「やっと一人になれた」
と思ってホッとします。
しかし、誰かから一緒に大人数でどこかに行こうと誘われたときや、食事に誘われたときどんな心境になるでしょうか?
あの、みんなの前で気を張りっぱなしで大変だった記憶が蘇り、もう考えただけで疲れてきます。
「本当は、疲れたくない。だから行きたくない。でも、断ったら人付き合い悪いと思われるのも嫌だ。我慢していこうか、どうしよう」。
心のなかで葛藤します。
「こんな自分は、みんなからどう思われているんだろう」
もっと外交的で人と付き合ったほうがいいんじゃないか」
「すぐ疲れてしまう自分は異常なのかな」
とだんだんと自分に自信がなくなっていきます。
HSP気にしすぎる特性についてはこちらの記事をご覧ください。
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HSPの一人になりたいという気持ちは正常

「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる  「繊細さん」の本 (武田友紀著)によると
繊細さんが人と一緒の時間が長いと苦しくなるのは、ただ、神経システムがそういうふうにできているのです。
感じる力が強く、刺激量が許容量を超えるということ。
誰にでも最適な刺激レベルがあり、他の人にとって何もできない刺激が、繊細さんにとっては強すぎるのです。
繊細さんには、一人でゆっくりと心を休める時間が必要です。
心ゆくまで一人の時間を取り、感じた刺激を流すことで、自分らしい穏やかさや明るさを取り戻すことができます。
十分に一人の時間を取り新たな刺激を楽しむ余裕があって初めて、また人と一緒に過ごしたいという気持ちが起きるのです。(一部抜粋)
とありました。
ですから、HSPにとって「一人になりたい」というよりは、次の活力を得るために必要なことということができます。
いわば、エネルギーチャージの時間ですね。
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HSP 一人になりたいがある程度の刺激も必要

では、HSPが一人になりたいという気持ちも、一人になる時間が必要だということもわかりました。
では、ずーっと楽だからといって一人のままでいいのでしょうか?
個人差はあるかもしれませんが、HSPにとって、疲れるからといって誰とも何も話さず、接しないことも孤独を感じ不安になります。
HSPの提唱者であるエレイン・アーレン博士は、自著 ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。 (SB文庫) の中でこのように述べています。
HSPであろうとなかろうと、すべての人にとって適度な刺激がある状態がベストである。
(神経の)高ぶりがなさすぎると、気分がダレて、非効率的になる。
人は適度な刺激を得るためにコーヒーを飲んだり、ラジオをつけたり、友だちに電話をかけたり、仕事を替えるなど、あらゆることをする。
一方、神経システムが高ぶりすぎると、苦しくなり、ぎこちなくなり、混乱を来す。
ちゃんと考えることができなくなり、カラダのコントロールが利かなくなってしまったように感じる。
この状態を変える方法もまたたくさんある。
休息をとったり、自分のうちに閉じこもったり。(一部抜粋)
ここでエレイン・アーレンは博士は、HSPであろうとなかろうと、人間はある程度の刺激が必要であると言っています。
ではどうすればいいでしょうか。
つまり適度なバランスが必要ということではないでしょうか?
一人になることは必要。
でも、ずーっと一人でいることは逆に刺激がなさすぎてだらけてしまう。
逆に刺激をいっぱい取り入れてしまうなら、神経が高ぶり、苦しくなり混乱する。
ですから、自分にとって、ちょうどよい刺激量の中で生きていくことがポイントですね。
HSP 一人になりたい気持ちのまとめ

HSPがなぜ一人になりたいという気持ちになるか、それは・・・
大勢のところに長時間いたりすると、疲れるから。
なぜ疲れて一人になりたくなるかというと、ずっと人前で気を張っている状態だから。
そうした気持ちと裏腹に、一人になりたいと思う自分に後ろめたさを感じてしまうこともある。
しかし、HSPが一人になりたいと思う気持ちは、正常であり必要なこと。
なぜなら、HSPの神経システムがそのようになっており、感じる力が強いため一人になり、休息が必要だから。
しかし、ずっと一人でいるのではなくある程度の刺激も必要。
結論、バランスをとりながら自分にとって、ちょうどよい刺激量の中で生きていくこと。
という点について述べました。
自分を責めたり、無理することなく、ちょうどよい刺激の量というものを見つけていけたらいいですね。
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