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HSP 苦しいと感じるのはなぜ?心理を理解して楽になる4つの方法

「苦しい」。

「生きづらい」。

「毎日生きるだけでヘトヘトになってしまう」。

そんなふうに感じることがあるでしょうか?

人の言動に動揺されやすかったり、人の感情に自分も振り回されたり、音や光などに気が散らされたり・・・

HSP(Highly Sensitive Person)気質の人にとって、時としてこのような気持ちになる方も多い事と思います。

この記事では、なぜ苦しいと感じるのか、どういう対処法があるのか4つの点を書いていきます。

 

 

HSPとはということについてはこちらの記事をご覧ください。

目次

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HSP 苦しく感じるのはなぜ

HSP 苦しく感じるのはなぜ

それは脳内システムの違いによって生じます。

 

鈍感な世界に生きる 敏感な人たち(イルセ・サン著)によると

 

 

ミラー・ニューロン・システムを含む、共感を司る脳の領域がHSPのほうがより活発であること。

(ミラー・ニューロン・システム:まるで相手の感情を鏡で映したかのように、他の人の感情が自分自身の感情であるかのような反応を示す脳内システムであるとみられています)

HSPはほかの人よりも、人の感情にーポジティブなものも、ネガティブなものもー影響されやすいのです。

 

 

ですから、HSPの人は自分で意識していなくても脳内システムが活発であるため、感受性が豊かということです。

 

この研究結果は、ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。 (SB文庫)で有名なエレイン・アーロン博士によって行われ、2014年国際的な科学雑誌「Brain and Behavior}で公式発表されています。

しかもそれは後天的なものもではなく生まれつきなものなのです。

また、病気や発達障害とも別でその人の生まれ持った個性と捉えられています。

 

 

 

 

 

 

 


 

 


「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本の著者によると「心の深さ」と表現しています。

 

HSPは、感度の良いアンテナを持ち合わせているため、様々なことを瞬時に感じ、他の人が通常考えない深さまで考えることがあります。

他の人が、気にかけない複雑なことや細やかなところも気づくため、感じ方に温度差が生じることがあります。

感じ方の強度もさまざまなため、ある分野、例えば人間関係など敏感に反応し、他の人の何気ない言動を深読みし、気にしすぎてしまうことがあるのです。

 

 

 

 

 

 

 

HSP 苦しいと感じる心理

HSP 苦しいと感じる心理

 

HSP 苦しいと感じる心理1,五感が鋭敏過ぎて苦しい

 

HSPは、「Sensitivity to subtleties」ささいな刺激を察知しやすい、という特性があります。

 

 

HSPの特徴についてはこちらの記事をご覧ください。

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人混み、物音、光、味、におい、身につけるもの、気候の変化、など五感で感じるものから大きな刺激を受けます。

常に五感のアンテナが鋭敏に張り巡らされ、他の人が気にならない小さなことにも強く反応してしまいます。

そのため、混乱や緊張状態が続き、苦しくなり、疲れを感じ、静かな場所で休みたくなります。

事故や災害などの映像や、悲惨なニュースなどを見ると、刺激を過剰にキャッチしてしまい、苦しくなることもあるのです。

 

 

HSP 苦しいと感じる心理2,場の空気を読みすぎて苦しい

高性能なアンテナは、光や音といったものに限らず、人に対しても感度良く働きます。

人が今何を考えているか、感情の変化などを敏感に察知し、人の何気ない言動も深読みしてしまいます。

その言葉の背後にあるニュアンスを深く考え、相手の意図とは違っていても、自分で推測した答えから一人で傷ついてしまい、苦しくなることがあるのです。

そのため、常に人の顔色を伺い、他の人との心的境界線が薄いため、相手が機嫌が悪いときは、「自分のせいなのでは」と気を揉み、相手の感情に振り回されやすくなります。

気が休まらない状態のため、苦しくなり、心が疲弊しやすくなります。

加えて、HSPは共感力が高いという特性があり、他の人が怒られたり悲しんだりしているのを見ると、自分のことのように苦しく感じることがあります。

 

 

HSP 苦しいと感じる心理3,他の人から理解されず苦しい

HSPは、人口の5人に1人という、割合的には少数派です。

言い換えると、5人に4人は非・HSPという比率の中で生活しています。

繊細な感覚を、非・HSPの人たちに打ち明けたところで、「細かいね」などと言われ、理解されず、苦しい思いにさらに拍車をかけることとなります。

大半な人たちからそのような評価をされると「やはり、自分だけこう感じてしまうのは、自分がおかしいのではないか」という感覚になり、自信を失っていきます。

また、仕事面でも、タフでエネルギッシュな人たちと比べると、HSPはアンテナから感知した、膨大な情報を頭の中で処理することに時間がかかり、仕事が遅くなりがちです。

「仕事が遅い」などとまわりから指摘されたり、自分で感じてしまうことで、辛くなります。

自分もタフな人たちに合わせようと、「もっと早く」と仕事のスピードを上げるなど、自分に負荷をかけることにより、ますます苦しくなってしまうのです。

 

 

HSP 苦しいと感じる心理4,人を助けすぎて苦しい

HSPは、高性能なアンテナをもち合わせているため、周りの人が「たぶんこう望んでいるだろう」ということを、雰囲気で感じ取ることが出来ます。

そのため、「あの人、困っているんじゃないか」ということもすぐに気づきます。

HSPは誠実な気質の人が多いため、「気づいたからにはすぐに対応しなければ」と行動を起こします。

そのように、頼まれる前に、一生懸命、他の人のことを助け、自分のキャパシティを超えてまでも献身的に動いてしまうことがあるため、自分を苦しめることがあります。

 

 

HSPの繊細さについてはこちらの記事をご覧ください

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HSP 苦しいと感じる対処法

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HSP 苦しいと感じる対処法1,五感が鋭敏過ぎて苦しい時

では、五感が鋭敏過ぎて苦しいときは、どんな見方ができるでしょうか?

「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる  「繊細さん」の本(武田友紀著)によると

 

痛い、つらい、疲れた、などの負の感覚は、生き物にとって危険を見分ける大事なサインです。

痛みと心地よさを同時に感じる場合、危険を避けるために痛みのほうに意識が向くのです。

大切なのは、感覚を鈍らせたり心を閉ざすのではなく、まずは刺激を物理的に防ぐことです。(一部抜粋)

 

ですから、外的刺激に対して、感じないように感覚を麻痺させることでも、鈍感になるよう自分を訓練することでもありません。

HSPの人が、鈍感になろうとすることは、「背の高い人が身長を縮めようとするようなもの」という表現もされていました。

なぜなら、HSPにとって、五感の鋭さは生まれ持った特性だからです。

まずは、不快を感じる、また、自分にとってストレスとなる刺激を物理的に取り除くことです。

ニュースなど、自分にとって刺激が強く、脳裏に映像が焼き付いてしまうと思ったら、落ち着くまで一旦テレビやインターネットといった媒体からはなれてみる。

音が気になるのであれば、耳栓を活用する。

光が気になるのであれば、サングラスをかける。

においで嫌な思いをしたなら、家に帰ったあと、アロマなどで自分を癒す。

そういった工夫をすることのより、自分を刺激から予防し、その後ケアすることができるのです。

外的刺激から環境を整えることにより、ストレスが軽減され、心に余裕が生まれます。

心に余裕が生まれると、HSPのもつ良い特性や感性が発揮され、他の人に優しくできたりするのです。

 

 

HSP 苦しいと感じる対処法2,場の空気を読みすぎて苦しい時

HSPは、感性が豊かなため、人の気持ちを読んだりすることができます。

しかし、時として、場の雰囲気や人の気持ちを読みすぎて、神経を使い、自分が疲れ苦しくなってしまうこともあります。

機嫌が悪い人がいると、さっと空気を読み、原因はなにか、あれこれと考えます。

HSPは他者との心的境界線がうすいため、「あの人が機嫌が悪いのは、自分のせいだったんじゃないか」と考え更に自分を追い込み、苦しくなってしまうのです。

そういうときは、「その人の機嫌はその人の責任であること」。を覚えておくことが大切です。

変に、気を使ったりご機嫌を取ったりする必要はありません。

ましてや、自分がその人の機嫌をなんとかしなければと責任をもつ必要もないのです。

様子を見て客観的に対応することも大切です。

機嫌が悪いのは、その人の責任。

自分が、その人の機嫌の肩代わりする必要はないのです。

そう自分に言い聞かせましょう。

それは、空気を読まないようにするということとは違います。

気づいた後の、反応をコントロールすることが重要なのです。

 

 

HSP 苦しいと感じる対処法3,他の人から理解されず苦しい時

人口の5人に1人の割合のHSPにとって、大半は自分の感性と違うことで孤独感やストレスを感じやすくなります。

また、非・HSPにとって、HSPの感性を理解しづらく、誤解してしまうことがあります。

そうした状況の中で、HSP本人が「自分はだめだ」と否定してしまうなら、ますます、誰からも理解されず、自信をなくし傷つき、苦しくなってしまいます。

ですから、まず自分の特性を理解すること

自分と周りは優劣で分けられるのではないこと。

単なる「ちがい」なだけだということを理解することです。

そうするなら、自分がおかしいのではないのだという安心感が生まれ、自分を受け入れやすくなります。

自分を受け入れ、自己肯定感をもてるようになると、無意識にかけていた緊張感がほぐれ、周りの自分に対する反応に、過剰なほど気になったり振り回されたりしくくなります。

自分の欠点を克服する努力は必要ですが、他の人のレベルに自分を合わせようと、自分に無理な負荷をかけたり、人に認めてもらうために、完璧さを自分に求めたりといった、まわりにあわせた自分づくりをする必要はないのす。

そのことを自覚することにより、苦しみが和らぐのです。

 

 



HSP 苦しいと感じる対処法4,人を助けすぎて苦しい時

HSPは多方面でよく気づきます。

他の人のニーズにも敏感で、気づいたからには手を貸さなければと思います。

しかし、気づく量も多いため、対応しきれず自分のキャパシティを超えてしまうことがあるのです。

今までは、他の人のためにすぐ行動することに何も疑問を持たずおこなっていたかもしれません。

いやむしろ、自分は良いことをしているという自覚さえあったことと思います。

確かに、他の人のために自分を役立たせることは、とっても大切なことです。

褒められることですよね。

しかし、注意したいことは、自分のキャパシティを超えてまですることです。

それは、自分を苦しめることになります。

他の人のニーズに気づくことは、HSPにとっては自然なことです。

しかし対応することは、考える必要があります

先回りしすぎて、頼まれる前に行動してしまったり、他の人のために走り回り、疲れ切った割に感謝されなかったり。

ですから、その行動は本当に相手から頼まれたのか、「困っていそう」と自分が感じたものの、本人は助けを本当に望んでいるのか、ふと自分に問いてみましょう。

以外に、自分の思い込みだったりする場合があるのです。

その場合、「自分は、あの人のために一生懸命やって疲れてしまった。振り回されたのに感謝もない」。と思ってしまうかもしれませんが、

相手からしたら「頼んでもないのに勝手にやった」。と言われてしまうかもしれません。

あえて手を貸さないことも、相手の成長のために必要なこともあるのです。

 

HSP 苦しいと感じるとき まとめ

HSP 苦しいと感じるとき まとめ

これからも、ある程度の苦しみは経験することと思います。

しかし、こうした自分のメカニズムを知っているのと、知らないのでは苦しみに違いが出てきます。

理解することによって、客観的になり、苦しみが和らぐのです。

苦しい方にどうしても目が向きがちですが、HSPであるがゆえに感じる幸せもたくさんあります。

それは、自分が自覚していても、無意識であってもです。

ですから、苦しむ理由について理解すると同時に、HSPならでは感じる幸せも改めて意識していただけたらと思います。

 



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