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HSP なぜ気にしすぎてしまうのか 理解して対処する2つの方法

2021-03-30

ADHDとアスペルガー その違いと共通点について

「気にし過ぎだよ」。

と人から言われたことがありますか?

あるいは、「自分って、なんでこんなことが気になっちゃうんだろう」。

「自分っておかしいのかな?」

と悩むことがあるでしょうか?

人から理解されず、気持ちが落ち込み、元気もなくなっていく・・・。

この記事では、HSP(Highly Sensitive Person)の人がよく抱える悩みである「気にしすぎる理由」について、またその対処法を書いていきます。

 

 

HSPとはということについてはこちらの記事をご覧下さい。

目次

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HSP なぜ気にしすぎてしまうのか

HSP なぜ気にしすぎてしまうのか

結論から言いますと、あなたがおかしいわけではありません。

「気にしすぎてしまう」ことにはわけがあるのです。

 

HSP 気にしすぎる理由1、脳内システムの違い

それは脳内システムの違いによって生じます。

 

鈍感な世界に生きる 敏感な人たち(イルセ・サン著)によると

 

 

ミラー・ニューロン・システムを含む、共感を司る脳の領域がHSPのほうがより活発であること。

(ミラー・ニューロン・システム:まるで相手の感情を鏡で映したかのように、他の人の感情が自分自身の感情であるかのような反応を示す脳内システムであるとみられています)

HSPはほかの人よりも、人の感情にーポジティブなものも、ネガティブなものもー影響されやすいのです。

 

 

ですから、HSPの人は自分で意識していなくても脳内システムが活発であるため、感受性が豊かということです。

 

この研究結果は、ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。 (SB文庫)で有名なエレイン・アーロン博士によって行われ、2014年国際的な科学雑誌「Brain and Behavior}で公式発表されています。

しかもそれは後天的なものもではなく生まれつきなものなのです。

また、病気や発達障害とも別でその人の生まれ持った個性と捉えられています。

 

 

 

 

 


 

 


「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本の著者によると「心の深さ」と表現しています。

 

HSPは、感度の良いアンテナを持ち合わせているため、様々なことを瞬時に感じ、他の人が通常考えない深さまで考えることがあります。

他の人が、気にかけない複雑なことや細やかなところも気づくため、感じ方に温度差が生じることがあります。

感じ方の強度もさまざまなため、ある分野、例えば人間関係など敏感に反応し、他の人の何気ない言動を深読みし、気にしすぎてしまうことがあるのです。

 

 

HSP 気にしすぎる理由2,自分に自信がない

「鈍感力」や「タフな精神力」が求められる世の中にあって、HSPは異なるタイプの特性を持ち合わせています。

そのため、自分が感じたまま他の人に心を打ち明けるなら「気にし過ぎだよ」などの応えが帰ってきて、受け入れられないどころか、否定されたように感じてしまうのです。

その、人から受けた評価から「やはり、気にしすぎる自分がおかしいのではないか」と自信がなくなっていきます。

自信のなさから、自分の発言や言動が人から受け入れられるか、相手にどう思われるか非常に気になり、さらに神経を鋭敏にさせ、「気にしすぎる」というスパイラルに入っていくのです。

 

 

 

HSPの繊細さについてはこちらの記事をご覧ください

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HSP 気にしすぎることへの対処法

HSP 気にしすぎることへの対処法

HSPにとって、気にしないようにするということは対処法になりません。

なぜなら、気づくことはHSPにとっては、普通で当たり前の感覚だからです。

気づいたことにどのように対処していくことができるかが大切になってきます。

では、どのような対処法があるでしょうか?

 

 

HSP 気にしすぎることへに対処法1,思考をコントロールする

 

鈍感な世界に生きる 敏感な人たち(イルセ・サン著)によると

 

 

自分で思考をコントロールして、落ち込むような発想を避けること。

自分の思考が感情に影響を及ぼしているからです。

感情や思考は互いに影響し合います。

直接、感情をコントロールすることはできませんが、思考ならある程度コントロールできるので、どこに意識を向けるか 選択することができるのです。

同じ出来事が起きても、考え方次第で全く異なる感情が引き起こされうるのです。

 

 

ですから、くよくよと気にしすぎるスパイラルに入る前に、自分の見方を変えてみることは大切です。

では、どのように変えることができるでしょうか?

 

同じ鈍感な世界に生きる 敏感な人たち(イルセ・サン著)の本によると、こんな例えがありました。

 

たとえば、道で同僚と会って、相手があいさつしてこなかったとしましょう。

このことについていろいろな考え方ができます。

「私に怒っているんだ」と考えた場合、怖くなるかもしれません。

「いったい何のつもり!あいさつしなさいよ」と考えるならたちまち怒りが湧いてくるでしょう。

「私のことが見えていなかったんだ」と考えたなら、特別な感情は生まれません。

 

 

負の思考のスパイラルを断ち切るには、かなりエネルギーがいることかもしれませんが、気づいたり感じたことに対して、見方を変え、思考をコントロールすることにより気にしすぎることも和らぐかもしれません。

 

さらに調べたい方はこちらの本をどうぞ

HSP 気にしすぎることの対処法2,環境を変える

HSPにとって、常にポジティブな情報もネガティブな情報も、大量に処理している状態といえます。

いわば、ノイズの多い状態にさらされていることになります。

先程の、鈍感な世界に生きる 敏感な人たち (イルセ・サン著)によると

 

 

自分にとって過度となる刺激が生じないよう、周囲の環境を整える必要があります。

それができれば、問題の多くが自然と解決され、ぐんと上手に立ち回れるようになり、人と関わることに非常に意欲的になり、社交性が出てきます。

 

 

ですから、思考をコントロールしようとしても、どうしても気になった事が頭から離れず、もう限界とまで思ってしまう前に、物理的に環境を変えることも一つの選択肢としてあるかもしれません。

 

今日も明日も「いいこと」がみつかる 「繊細さん」の幸せリスト (武田 友紀著)によると

 

 

繊細さんは感じる力が強いからこそ、自分に合う環境に身をおくことが大切です。

自分にあう環境とは、人間関係や職場、住んでいる部屋や街などです。

合わない環境にいると違和感やストレスで消耗してしまいます。

すぐに職場や人間関係を変えるのは難しくても、部屋を心地よく整えたり、お気に入りのものを机に飾ったりと、身近なところから自分に合う環境を作っていくことができます。

繊細さんにとって、まわりに「いいもの」があることは必要なのです。

ここでいう「いいもの」とは、高級品という意味ではありません。

ときめくものや心地よいもの、一緒にいて嬉しくなるものなど、「自分に合う」という意味での「いいもの」なのです。  (一部抜粋)

 

 

HSPで、ついつい気にしすぎてしまう人にとって、たくさんのヒントが書かれているのではないでしょうか?

フラストレーションがたまり、気にしすぎ、一向に気分が変わらないのであれば、適切な環境を自分で選ぶことも一つの手ですね。

物理的に可能ならそうすることもできますが、そう簡単にはできない場合、自分にできる範囲のところで環境を整えるなら、気分が違う方に向くかもしれません。

環境を変えることにより、気になる刺激を物理的に取り除くことができるかもしれません。

 

 

 

 

 

HSP 気にしすぎる まとめ

HSP 気にしすぎる まとめ

 

まとめで書くのもなんですが、実際、環境を変えたところで、その方の、気にしすぎてしまうといった本質が変わるわけではありません。

物理的に環境を変えた先でも、再び、気にしすぎてしまう新たなことが生じ、繰り返されることが考えられます。

ですから、優先すべきは、思考をコントロールすること。

客観的に考えて、気になる原因となるものから離れれば改善される見込みがある場合、物理的に、環境を変えることもあるのかもしれないのでは、と思いました。

それと同時に、HSPの持つ良い特性が発揮されるような、自分がいて心地よい環境を探すことも良いですね。

まだまだ対処法はあると思います。

HSPの持つ豊かな感性を、良い面も悪い面も受け止め、対処していくことができますように。

 



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