「お気に入りの銘柄のお米、いっぱい買ってしまった。
美味しさはキープしたい。
どうやって保存したらいい?」
そう思うことありませんか?
この記事ではお米の適切な保存方法について解説していきます。
目次
お米の保存方法
お米は保存が効きますが、実は美味しく食べるという意味では生鮮食料品なんです。
ですから、保存方法によってお米の味も変わってきます。
では、どんな事を気をつけて保存したらいいでしょうか?
お米の鮮度
できれば、季節によって食べきれる量をあらかじめ計算して、こまめに購入するのが美味しいお米を食べ続ける秘訣です。
精米したお米を常温で長い期間保存しておくと、1ヶ月程度からでんぷんを分解するアミラーゼという酵素の働きが衰えてきます。
そのため、デンプンやタンパク質の分解が十分に行われなくなり、精米したての時のような甘みが出なくなってしまいます。
また、組織が硬くなってしまうため炊き上がりも硬めに感じてしまいがちです。
精米したお米は、時間の経過とともに乾燥などが進み、徐々に品質が劣化し味が落ちてきてしまいます。
お米は生きていて、いわば呼吸をしているような状態です。
そのため、精米した直後から酸化が進んでしまいます。
ですから、お米を買うときには必ず精米日をチェックすることは大切です。
ネットでも、注文してから精米してくださるところもあります。
それがこちら
お米 保存環境
お米の温度と湿度
お米の保存は、直射日光が当たらない10〜15°cの温度が低いところ、湿度70%前後の湿度が低いところが理想的です。
暑くて湿度があると、コクゾウムシが発生しやすくなります。
また水回り付近などの湿度が高い場所だと、カビが発生しやすくなります。
できるだけ、温度変化の少ない、風通しの良い涼しい所、湿度が低いところで保管するようにしましょう。
よく保管される所として、台所のシンク下などがあります。
確かに、シンク下は冷暗所ではありますが、実は風通しが悪く熱がこもり、湿気が多く、お米が湿気を吸ってしまったりしてカビが発生しやすい場所です。
そのため、保存には適していません。
匂い
お米は匂いが移りやすいので、匂いの強い食材の近くに置かないよう気をつける必要があります。
一度匂いが移ってしまうと、その移り香は、健康に影響することがほとんどないとはいえ、後から取ることができなくなってしまうため、保管場所や容器をあらかじめ考慮しておくことは大切です。
お米の保存は冷蔵庫の野菜室で。
以上のことを考えると、お米の保管場所として温度と湿度、虫、カビから守られる「冷蔵庫の野菜室」が適しているといえます。
冷蔵庫のドアポケットもオススメです。
しかし、冷蔵庫内の冷気の噴出し口の側は避けてください。
冷蔵庫の野菜室で保管することにより、常温よりも酸化する速度を遅らせることができるため、美味しさを持続させることができます。
お米の保存に冷凍庫では?
結論から言うと、冷凍庫でのお米の保存はNGです。
なぜならば、冷凍庫に入れるとお米に含まれている水分が凍ってしまい、ひび割れてしまいます。
そのお米を炊いた時、お米の風味や食感を損ねてしまうため冷凍庫での保管は不向きです。
野菜室に余裕がない場合は?
直射日光を避け、できるだけ涼しくて風通しがよく、湿度が高くない冷暗所を選ぶことができます。
お米 保存容器
お米 密閉保存
お米は、空気に触れると、酸化してしまい、乾燥により水分量が減って米が割れやすくなり、食味が低下してしまいます。
そのため、乾燥や酸素を遮断するためにも、密閉保存することが大切です。
お米 チャック付きの袋 保存
ジップロックなどのチャック付きの袋に、一回に使う量ごとに小分けして、空気を抜きながら閉め、野菜室の底に敷き詰めておくこともできます。
お米 ペットボトル 保存
手軽に入手することができるペットボトルは、空気を遮断することができるのでお米の保存にオススメです。
購入時の米袋での保存は?
実は、購入時の米袋は、積んだ時の空気抜きのために無数のごく小さな穴が空いています。
また、目的は保存ではなく流通のための袋です。
ですから、「買った時の袋なら大丈夫」と思って安心するのではなく、より美味しくキープしたいのであれば、密閉容器に移し替える事をオススメします。
お米の保存にペットボトルでは味気ないという方に
お米の保存容器として、ペットボトルでは味気ないという方に、見た目もgoodなアイテムをご紹介したいと思います。
まずはこちら
こちらの米びつは計量する手間を省いて時短できる計量カップ不要の便利なアイテムです。
冷蔵庫で保管するのに適したスマートなサイズで、冷蔵庫のドアポケットや野菜室にも収納できます。
横に倒せるので冷蔵庫の棚にも収納できます。
蓋をはずし、仕切り板がセットされた状態で上からお米を注ぎ、仕切り板スレスレで平らに慣らしながらまんべんなく入れ、あとは蓋を戻してセット完了です。
容器は仕切り板で1合(普通米)ずつ仕切られていて、スライド式キャップが1仕切りごとに開くので、使いたい合数分お釜へ注ぐだけ。
これ1つで12合分のお米を収納することができます。
分解することができるのでお手入れも便利。すっきりと洗って清潔に保つことができます。
とメーカーの説明では書かれています。
見た目もスッキリ、オシャレな容器ですよね。
お次はこちら
こちらは、湿気を防ぐダブルパッキンとロック構造でしっかり密閉し、お米の鮮度を保つことができます。
残米量が分かる目盛り付きです。
取り出し・移動に便利なハンドルがついているため、片手で取り扱うことができます。
冷蔵庫保存に便利な横収納も可能です。
また、冷蔵庫のドアポケットにもスマートに収納することができます。
目盛り付軽量カップでは、無洗米も計量できます。
5㎏の米を購入した時に便利な2個セットです。
こんなものもありました・・・
こちらは、冷蔵庫でストックできないという方用かもしれません。
蓋にパッキンがないということで密閉性に疑問がありますが、デザインがとても可愛らしいです。
自己責任で「これでもOK!」という方、検討してみてください。
玄米 保存方法
玄米も精米した白米同様、密封容器に移して冷蔵庫の野菜室が適しています。
玄米は、より素材に近い状態のため、精米した白米と比べ、かなり長く品質を保つことができます。
炊飯後のお米 保存方法
炊き上がったご飯は、温かいうちに密封して、冷凍庫で急速冷凍をするのがオススメです。
炊き上がり後、電子ジャーで長く保存すると、ご飯が黄色くなり変質し、味が落ちてしまいます。
また、細菌が繁殖し食品衛生にもよくありません。
また、冷蔵庫の中でもお米の酸化が進んでしまうため、冷蔵庫での長期の保存は向いていません。
よくやりがちですが、炊き上がり後、ご飯が冷めてから(荒熱が冷めてから)ラップに包んで冷凍庫へ、という方法をとりたくなります。
しかし、この方法だとデンプンが老化し(β化)食味が悪くなります。
温かいうちに急速に冷凍させたご飯は、電子レンジで解凍すれば、再び炊きたての味をよみがえらせることができます。
冷凍ご飯を解凍するとき、自然解凍はNGです。
お米の中のデンプンは、加熱しないと固いままとなり、お米から水分が抜けてパサパサし食感の悪いご飯になってしまいますので気を付けましょう。
お米 保存方法 まとめ
お米の保存方法一つで味に差が出てきます。
お米の保存のコツを心得て、ご自分のライフスタイルに合わせた購入頻度など検討してみることもできますね。
今一度、保存方法を見直し、せっかく美味しいお米を手に入れたなら、最後までおいしく食べきるようにしたいですね。
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