「仕事行きたくないなぁ」
朝起きてそう思うことはありませんか?
職場でストレスを抱えている人が大勢います。
原因は何でしょうか?
この記事では職場のストレスの原因は何か、その対処方法について解説していきます。
目次
職場のストレス 原因

厚生労働省の「平成30年 労働安全基礎調査」によると、職場でのストレスの原因として
「仕事の質・量」が60%
「仕事の失敗、責任の発生等」が34%
「対人関係(セクハラ・パワハラを含む。)」が31%でした。
特に30歳代や40歳代の働き盛りの男性に多い傾向があるようです。
また、倒産や雇用などの将来に対する不安や上司などに自分の努力を認めてもらえないといったストレスもあります。
職場のストレス 人間関係

職場は様々な立場や考えの人が集まる個性の坩堝です。
「職場で苦手な人がいる」「隣の席の人がストレスだ」「お局様に気を使わなければならない」など人間関係でストレスを抱えている人は多いようです。
また、職場での人間関係によるストレスが原因となって不眠、抑うつ、朝起きられない、出勤時に吐き気を催す、疲れがとれない、などの症状が出る人が少なくありません。
職場は生活の中でも多くの時間をを過ごす場所となるため、人間関係は大きな要素となります。
職場のストレスを放置しておくと、どんどん蓄積されていき、膨れ上がってしまいます。
ストレスが大きくなれば対処が追い付かず、メンタルに支障を来たし、病気や事故、退職、過労自殺を引き起こしてしまうリスクもあります。
原因を明確にする
ただ漠然と「ストレスだ」と感じるのではなく、何が原因となって自分は反応しているのか明確にすることが大切です。
不公平やハラスメントを受けているように感じているのか、上司やある特定の人に対する苦手意識があるのかなど分析し、具体的に整理してみることができます。
相談する
自分で一生懸命改善させようと努力してみても空回りをしているように感じることはありませんか?
努力とは裏腹に状況が一向に改善されないと思うと、心身ともに消耗し、ますますストレスが溜まっていきます。
思い切って誰かに相談してみましょう。
上司や同僚、専門スタッフなどまた仕事関係外の友人も助けになるかもしれません。
誰かに相談することにより心の負担が軽くなり、解決の糸口が見えてくることもあるからです。
心と体を休める
休息が薬になる場合があります。
まず、ストレスと緊張で張り詰めた心と体を休めることにより自分を解放させてあげてください。
生活習慣を見直す
ストレッチなど少しの運動で気分が変わることもあります。
また、食習慣に偏りがないか見直してみることも大切です。
十分な睡眠はストレスに対処していく上で重要なことです。
適度な運動、バランスの取れた食事、良い睡眠は心身の健康に大きく寄与します。
医療機関を受診する
「もう限界」というサインを心が出しているにもかかわらず、強いストレスを長期間、慢性的に受け続けるなら生身の体は悲鳴をあげます。
頭痛や吐き気、気分の落ち込みなど症状が現れるかもしれません。
医療機関を受診することにより適切な治療を受けることが大切です。
職場のストレス 不調のサインを見逃さない
自分の不調のサインに気付くことは重要です。
不調のサインに気付かず自分をストレス状況にさらし続けたり、気付いていても騙し騙し続けてしまうなら、さらに症状を悪化させてしまうことになります。
早めに気付き,早めに対処していくことがストレスを上手に対処していく秘訣かもしれません。
また、自分の周りの様子を見て、表情が暗かったり仕事のミスが増えたり、体調不良を訴えたりしている人はいませんか?
「いつもとちがう」と感じた時は本人と話をしたり、専門のスタッフや医療機関に相談することをすすめましょう。
仕事に対するバランスの取れた見方をする

ワーカホリック(workaholic)という言葉を聞いたことがありますか?
いわゆる仕事中毒のことです。
熱心に仕事するあまり自分の健康、私生活も後回しにして一心不乱に働きすぎてしまうことです。
そうした状態が持続することにより、ストレスが高じて心身が衰弱し意欲喪失、職務上の能率低下などをもたらす「燃え尽き症候群」(burnout syndrome)になる危険性が高くなります。
職場のストレスをコントロールする

昇進などを目指したライバルとの競争、上司や同僚から認めてもらいたいという強い欲求、高い目標を掲げた成功志向など、自分に過剰なプレッシャーを与え続けている場合が少なくありません。
しかし残念なことに、能力のある人でも様々な人間関係、えこひいきなどにより状況によって昇進できないこともありえます。
「一番になりたいという目標も結構だが,その考えだけに生活を支配されてしまってはいけない。
愛とか笑い,生活の喜びなどについて考えず,成功することに固執しすぎて生活を楽しむことを忘れてしまうなら,自分にストレスを加えていることになる」。と一博士は述べました。
ですから、ストレスに支配されるのではなく考え方などによりストレスをコントロールしていきましょう。
職場のストレス まとめ
物事を深読みしすぎて、生じるかもしれない最悪の事ばかりあれこれ考えるならば感情的に消耗してしまいます。
また、「相手が変わってくれたらなぁ」と漠然と望み、具体的に何もせずただ待っているだけならば、事態は何の好転することはないでしょう。
自分がこの状況でどう行動したら良いか、自分がどう変われるか、また適応できるかまず考えてみることは大切です。
自分が考えられる良いと思うことを行った後、それでも状況が改善されない場合、自分を責めたり追い込まないでください。
誰かに相談する、心身を休める、思い切って仕事を変える、場合によっては医療機関に受診するなどのステップを踏んでください。
今はコロナ禍にあり以前と職場のストレスの質が変わってきているところもあります。
新たな問題がたくさん浮上しているかもしれません。
いずれにしても処理できない以上に自分一人で背負い込むのではなく、冷静な判断が働く初期のうちに対策を練るのは重要なことではないでしょうか。
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