Mind

HSP ネガティブな思考を分析して心が軽くなる2つの方法

「自分はネガティブ思考だなぁ」

「別に、ネガティブになりたいわけではない。でも、自然にそうなってしまうんだ」。

「自分も、ネガティブな自分に苦しんでいるんだ」。

そういう気持ちになって悩んでいるあなたは、きっとつらい日々を送っておられることと思います。

実は、HSP(Highly Sensitive Person)にとってこうした気持ちに悩んでいる方は大勢います。

「自分は、はたしてネガティブから脱することってできるのか」

そう不安になることもあることでしょう。

この記事では、ネガティブな気持ちから心が軽くなる方法について書いていきます。

 

「HSPとは」」ということについてはこちらの記事をご覧下さい。

目次

HSPとは その意味や気質を簡潔に解説

「HSP」 最近、テレビやメディアでも取り上げられ、広く知られるようになってきました。 あなたも耳にしたことがあるかもしれません。 では、「HSP」とは何のことでしょうか? この記事では、HSP(Hi ...

続きを見る

 

 

「HSPの特徴」については、こちらの記事にまとめています。

HSPの特徴とは? 4つの特性DOESダズをわかりやすく解説

「HSPってよく聞くけど、一体どういう特徴があるの?」 あなたもそう思われるかも知れません。 この記事では、HSP(Highly Sensitive Person)の特徴について書いていきます。 &n ...

続きを見る

 

 

「HSPかも」と思われる方はこちらの記事をお試しください。

もしかして自分もHSPかも。セルフチェックして理解する方法

「HSPってよく聞くけど、もしかしたら自分もそうなのかなぁ」 「自分がHSP気質かどうかどうしたらわかるんだろう」 この記事では、HSP(Highly Sensitive Person)の気質をセルフ ...

続きを見る

 

 

 

 

 

HSP ネガティブから脱することはできるのか

HSP ネガティブから脱することはできるのか

結論から申し上げると、ネガティブから脱することは、可能です。

なぜなら、「ネガティブ思考」という言葉からわかるように、思考が関係しているからです。

そして、感情は思考と密接に関係しています。

ですから、ある意味、ネガティブな感情も思考から誘発されたものといえます。

それを裏付けるものとして、

鈍感な世界に生きる 敏感な人たち(イルセ・サン著)によると

 

 

自分で思考をコントロールして、落ち込むような発想を避けること。

自分の思考が感情に影響を及ぼしているからです。

感情や思考は互いに影響し合います。

同じ出来事が起きても、考え方次第で全く異なる感情が引き起こされうるのです。(一部抜粋)

 

 

と書かれていました。

ですから、ネガティブを和らげるには、思考をコントロールすること。

では、その前に、「なぜネガティブになりやすくなるのか」HSPの思考のメカニズムを理解する必要があります。

 

HSP気質はなぜネガティブになりやすくなるのか

HSP気質はなぜネガティブになりやすくなるのか

 

それは脳内システムの違いによって生じます。

 

鈍感な世界に生きる 敏感な人たち(イルセ・サン著)によると

 

 

ミラー・ニューロン・システムを含む、共感を司る脳の領域がHSPのほうがより活発であること。

(ミラー・ニューロン・システム:まるで相手の感情を鏡で映したかのように、他の人の感情が自分自身の感情であるかのような反応を示す脳内システムであるとみられています)

HSPはほかの人よりも、人の感情にーポジティブなものも、ネガティブなものもー影響されやすいのです。

 

 

ですから、HSPの人は自分で意識していなくても脳内システムが活発であるため、感受性が豊かということです。

 

この研究結果は、ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。 (SB文庫)で有名なエレイン・アーロン博士によって行われ、2014年国際的な科学雑誌「Brain and Behavior}で公式発表されています。

しかもそれは後天的なものもではなく生まれつきなものなのです。

また、病気や発達障害とも別で、その人の生まれ持った個性と捉えられています。

 

 

 

 

 


 

ですからまず、HSPは非・HSPと比べ、「生まれつき感受性が豊か」ということを理解しておく必要があります。

 

「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本の著者によると「心の深さ」と表現しています。

 

 

では、なぜ感受性が豊かなことと、心が深いことが、ネガティブな思考と結びつくのでしょうか?

 

HSPネガティブになりやすい訳1,先のことに対する不安

 

感受性が豊かということは、多くの情報を察知します。

その察知した情報から、豊かな発想力で先のことまで心深く思い巡らします。

それは、将来の良い方向だけでなく、悪い方向に対しても同じように働くのです。

これから先に対して、予測を立て、事前に起こりうることに対策を練ることは良いことです。

その場合、感受性が豊かことと心の深さは良い面で働きます。

しかし、悪いことも察知するあまり、恐怖心からネガティブな思考が生まれ「将来、こうなってしまったらどうしよう」という思考が、渦のように始まってしまうのです。

 

 

HSP ネガティブになりやすい訳2,自尊心がない

HSPは子供の時から、「なんでそんなことが気になるの?」とか「考えすぎだよ」などと言われ、なかなか自分の感覚が周りの人に受け入れられなかったという経験はありませんか?

HSPは人口の5人に1人と言う少数派ですから、世の中の大半の人にそう言われ続けると「自分がおかしいのかな」と思うようになります。

そんな自分に対し、いつしか自分でも自分を否定するようになり、「こんな自分だからだめなんだ」。と責めるようになったかもしれません。

そうしていると、だんだん自信がなくなり、自分に対しネガティブな見方が芽生えてきます。

それが、自分に対するベースの見方となると、すべてネガティブな視点で物事を捉えるようになります。

感受性が豊かで、心の深いところまで浸透しやすいHSPにとって、物事をネガティブに捉えると、その見方が自分の一部となり、習慣化されるようになってしまうのです。

 

HSP ネガティブを緩和させるために気をつけること

HSP ネガティブを緩和させるために気をつけること

 

「ネガティブになるメカニズムはなんとなくわかった。じゃあ、どうすればいいの?」

と思われるかもしれません。

 

HSPネガティブを緩和させる1,心配するより行動する

 

先述したようにHSPは「先のことに対し悪いことも察知し、、恐怖心からネガティブな思考が生まれ渦のように始まってしまう」と書きました。

つまり、HSPは、先のことも深読みするため、「ああなってしまうかもしれない」「こうなってしまったらどうしよう」など行動する前に、あれやこれやと深く考えをめぐらします。

考えていくうちに恐怖心も芽生えてきて、更に行動に移せなくなってしまうのです。

ここで気をつけるべきは、まず「行動してみる」ということです。

案外、思っていたことより、すんなり上手くいったということもよくあります。

単なる取り越し苦労で、自分の貴重なエネルギーを消費したくないですよね。

 

HSPネガティブを緩和させる2,自分を受け入れる

 

ネガティブ思考の一番の理由は、「自分に自信がない」ということなのではないかと個人的に思います。

自分が自分に対して否定し続けるなら、自尊心が生まれることはありません。

「繊細な自分が悪いんだ。」と思い続けるなら、ネガティブな思考は助長され続けます。

過度な自尊心は、他の人を不快にさせます。

しかし、ふさわしい自尊心は人間である以上、すべての人に必要なのです。

そのためには、自分を肯定すること

肯定するためには、HSPの特性についてよく理解することです。

自分に対して、健全な見方ができるようになれば、周囲の自分に対する反応も、客観的にとらえることができるようになります。

また、自分に対しても「今、ネガティブな部分が出ているな。気をつけよう」と冷静に見ることができるのです。

HSP ネガティブ思考から心を軽くするには

HSP ネガティブ思考から心を軽くするには

 

ネガティブ思考から心を軽くするために、無理に楽観的になることでも、ポジティブにすることでもありません。

自然に浮かんでくるネガティブな考えを制し、自分の意志の力で思考をコントロールすることです。

ネガティブな思考は、長い間、無意識のうちにあなたの一部となっており、ネガティブな自分を嫌だと思いつつも、なかなか断ち切れなかった事と思います。

それは、なぜ自分がネガティブな思考になってしまうのか、という明確な理由を、理解していなかったからかもしれません。

しかし、ここで、長い間付き合った、自分の思考を断ち切る決意が必要です。

まずは、自分で思考を変える決意をすること

そうすることにより、次の一歩が見えてきます。

 

HSP ネガティブな気持ちから心が軽くなる方法 まとめ

HSPは、生まれつき感受性が豊かで心深く熟考するということです。

その特性は時として、将来に対する恐怖心をひきおこしてしまったり、自分に対する健全な見方ができなくなり、ネガティブな思考をうみだしてしまうこととなります。

将来に対する心配よりまず行動してみること。

HSPの自分を、ネガティブに捉えるのではなく、良い点を認め受け入れること。

そうすることにより、自分の一部となっていたネガティブな思考に支配されるのではなく、思考を健全な見方に自分の意志でコントロールすることです。

ネガティブな思考から脱することは可能です。

しかし、それはあなたの決意次第といえます。

簡単なことではありませんが、自分の思考のパターンに気づき、改善していくことで心が軽くなっていくことを願っています。

(注記:事が深刻な場合は、是非、医療機関や専門家に相談することをおすすめします。)

 

 

あわせて読みたい あなたにオススメの記事

HSPとは その意味や気質を簡潔に解説

HSPの特徴とは? 4つの特性DOESダズをわかりやすく解説

もしかして自分もHSPかも。セルフチェックして理解する方法

HSP 繊細さを理解して自分を受け入れる方法

HSP 感受性の豊かさを理解して上手に対処する方法

HSP 傷つきやすい2個の理由と対処法

HSP なぜ気にしすぎてしまうのか 理解して対処する2つの方法

HSP 苦しいと感じるのはなぜ?心理を理解して楽になる4つの方法

精神的ストレスとは?心に与える影響を解説

 

戻る

メッセージが送信されました

警告
警告
警告
警告

警告。

 

 

 

    -Mind

    © 2025 Ciel no Etude