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PTSDとは?その原因と周りのサポート

2020-10-24

現代社会においてPTSD で苦しんでいる方が多いと言われています。

では、PTSD とは何ですか?

周りはどのようにサポートできるでしょうか?

 

目次

PTSD とは

Post Traumatic Stress Disorderの頭文字をとったもので、日本語では「心的外傷後ストレス障害」と言います。

通常では経験しない強烈なショック体験がトラウマとなり、強い恐怖感と精神的ストレスが日常生活に支障をきたすほど、著しい苦痛を伴う精神的な後遺症、疾患のことです。

もともとは戦争神経症と呼ばれ戦争帰還兵の研究から生まれた診断でした。

PTSD  トラウマとは?

PTSD  トラウマとは?

 

心に受けた衝撃的な傷、心的外傷のことをトラウマと言います。

心的外傷の原因としては、突然の不幸な出来事によって命の危険を感じたり、戦争、天災、テロ、事故、犯罪、レイプ、暴力、虐待、いじめ、といった極めて悲惨な出来事によっておこります。

自分ではどうしようもない圧倒的な強い力に支配されたり、また人としての尊厳が著しく損なわれたりする経験がきっかけとなることがあります。

通常の範囲を超えた極端なストレス、例えば死傷の現場を目撃するなどの体験により、強い精神的衝撃が記憶に残り、心の傷(トラウマ)となるのです。

家族や親しい友人などが痛ましい出来事を見たり知ったりしただけでも,PTSDの症状を誘発することがあります。

ですから、自分が極めて衝撃的な出来事を経験する直接的な場合と、自分の近親者や友人、他人が殺されたり、重傷を負ったりするのを目撃するなど圧倒的な出来事を間接的に経験する場合もトラウマとなることがあるのです。

PTSD 症状

PTSD 症状

自分の意に反して、ふとしたことで衝撃的な経験を思い出させるきっかけに触れると、つらい記憶が突然鮮明によみがえる「フラッシュバック」が起こり、強い恐怖感と無力感に支配されます。

また、記憶がよみがえるだけではなく、実際にその出来事を再び体験しているような感覚に陥り、あたかもその時に戻ったような恐怖を感じてしまいます。

こうしたことが一度ならず何度も繰り返し長期間続くため、心身が衰弱し、精神障害を引き起こしやすくなります。

この強く不快な感覚が非常にストレスとなり、つらい記憶に苦しむことを避けるために、衝撃的な出来事を思い出させる状況をあえて避ける行動をとるようになります。

そのため、行動が制限されたり日常生活に支障が及ぶ場合があるのです。

また、ショッキングな出来事の重要な部分が思い出せなくなるといった、感情や感覚の麻痺が起こることがあります。

そのため、人に心を許せなくなったり、他のことに対する関心が失われたり、何かに集中することが難しくなるといった思考や気分に悪影響が及びます。

つらい記憶がよみがえっていない時でも常に緊張が続き、自律神経が乱れるため、イライラ、ささいなことで驚きやすい、過度な警戒心、感情のコントロールが難しくなる、ぐっすり眠れない、などの過敏な状態が続くようになります。

トラウマのきっかけとなった出来事に対して見方が歪んでしまい、起こったことについて自分や他者を責め罪悪感や疎外感を感じる場合があります。

こうした症状は、自分ではコントロールできない恐ろしい状況や、つらい記憶に対する正常な反応、また心を守るための自然な反応なのです。

PTSD 克服

PTSD 克服

精神保健福祉センターや、精神科、心療内科など、PTSDに知識のある専門医やカウンセラーなど専門家に相談し援助を求めて下さい。

相談しにくい場合でも、ストレスを自分一人で我慢せずつらい思いを、思い切って相談窓口のある施設に助けを求めることが大切です。

自分の気持ちのなかで心的外傷体験の整理がつかず苦悩している場合は、専門的なケアや治療を受けることが重要だからです。

また、問題を悪化させるような対処方法、例えばアルコールに頼るなどといった行動は避けましょう。

そのような方法は一時的な安らぎとなるように思えても,助けになろうとする人たちを遠ざけてしまったり、コントロールできない怒りに支配されてしまうなど逆に事態を悪化させてしまうことになるからです。

トラウマ体験直後に生じた、PTSDの症状は、時間とともに軽減することがあります。

自然回復を促すために、まずは心理的に自分を保護し安全や安心感を得られるように環境を整えましょう。

不安を和らげるために適度な運動を行うと症状が軽くなることがあり、十分な睡眠、栄養バランスの良い食事などを心がけることも重度なPTSDにつながる予防となります。

呼吸やリラクゼーションなども重要です。

時間と共に衝撃的な出来事から生じる感情を上手に処理できるようになり,心の安らぎを得る人もいれば,長い年月が過ぎてもつらい出来事の記憶と闘い続けている人もいます。

数ヶ月を経っても自然回復しない場合は、専門的な治療が必要です。

治療には、PTSD症状を軽くするための対症療法と、PTSDという疾患そのものに対する治療法があります。

人は大抵、日常生活のさまざまな刺激に対して、健全に対応することができます。

しかし、突然の衝撃的な出来事など、自分のコントロールを超えた刺激に対して対応ができません。

また心の傷は身体の傷とは違い、癒えるのに時間がかかります。

ですから,トラウマとなる経験をしてひどく心が傷ついている場合,いつまでも長引くように感じ、自分の思うように心の傷を克服できないからといって、自分を責めたりしないでください。

それはとても怖い思いをしたあなたにとって、心を守るための正常な反応だからです。

また、自分一人がこうした状況にいると思い孤立しがちですが、そのような経験をしているのは自分だけではないということを覚えておいてください。

同じような経験をしている人がいるということ、また、そうした気持ちを克服した人もいるということを自分に伝えて下さい。

PTSD 周りの助け

PTSD 周りの助け

トラウマから来るストレスに苦しむ人は、時折どうしようもないほど不安にかられ、爆発的なパニックや怒りを表す場合があります。

そのトラウマとなった出来事の恐ろしい記憶と闘っている時、心が不安定になり、否定的な感情に打ちのめされ落胆を経験しているかもしれません。

そうした人を支える周りの人たちは、回復には時間がかかり忍耐と辛抱が必要であることを理解しておくべきです。

援助する側が、期待するような反応をすぐには示さないかもしれないことを念頭に置きつつ、思いやりを示し安心感を持てるように接することができます。

苦しんでいる人にさらに深い傷を負わせるような態度を取らないように気をつけるべきです。

PTSD まとめ

近年,トラウマによるストレスがあまりにも増加しています。

戦争から帰還した人は、何十年経ってもいまだ悪夢やフラッシュバックに悩まされ,自分にとっては戦争がまだ終わっていないように感じている方がおられるようです。

また残酷な暴行を受け,その恐ろしい経験のゆえに,自分の一部が死んでしまったように感じている方がおられると思います。

自然災害や事故で愛する人を失い,その人なしで生きてゆくのを辛く思っている方もおられます。

また、本来あってはならないことですが、誰しも例外なく自分の意に反して何らかの事件に巻き込まれたり、衝撃的な出来事にあう危険性をはらんでいます。

自分一人で抱え込まず、専門家に相談し、少しでも心の平安を取り戻すことができますように。

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