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ADHD 不注意優勢型  個性を強みに変える対処法

2020-12-01

「うっかりミス」

誰でもこうした傾向はあるものです。

しかし、ADHDによる注意欠如は日常生活、また大人であれば社会生活にも影響を与えます。

この記事では、ADHDの中でも不注意優勢型について書いていきます。

 

目次

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ADHD不注意優勢型の特性

  • 忘れ物や失くし物が多い
  • 話しかけても聞いていないようにみえる
  • 約束などを忘れてしまう
  • 落ち着きがなく、すぐに気が散ってしまう
  • 細かいことを見過ごしてしまう(ケアレスミスが多い)
  • 集中力が続かず、課題や遊びなどを途中でやめてしまう
  • 注意を持続することが難しいため、物事をやり遂げることができない
  • 順序立てることや整理整頓ができない
  • コツコツやること(勉強など)を避けたり、いやいや行う
  • 授業中立ち歩く、または途中でどこかに行ってしまう
  • ルールを守ることが難しい

こうしたことは、ADHDでない人でも起こり得ることです。

しかし、ADHDではうっかりの度合いが大きかったり、頻度が高かったりします。

また、日常生活や社会生活に支障をきたしたり、対人関係にも影響が出るなど、自分自身も困ってしまうという事が生じます。

ではどのように対処したら良いでしょうか?

ADHD不注意優勢型 対処法

ADHD不注意優勢型 対処法

 

「忘れ物や失くし物が多い」「約束などをすぐに忘れてしまう」

メモなどを活用し、紙に書いて目のつきやすいところ、気付きやすい所におきます。

口頭で言われたことや口約束などはすぐに忘れてしまう可能性があるため、メモやメール、音声録音などを活用し、形に残る物としましょう。

また、パソコンやiPhoneなどのリマインド機能を活用することもできます。

物を忘れやすかったり、約束や時間が守れない場合は、内容を復唱することも助けになります。

周りの人が、次の行動や、約束の時間など時々、声かけて思い出させてあげることもできます。

物を失くしてしまう場合は、置き場所を決めておき、使わない時にはその場所に戻すというルールを作っておくことも良い方法です。

他の場所に置いてある事を周りの人が気づいたら、優しい言葉で再び気づかせてあげることができるでしょう。

 

「落ち着きがなくすぐ気が散ってしまう」「集中力、注意力が続かないため途中でやめてしまい、やり遂げられない」

同じ場所での単調な長時間作業が苦手かもしれません。

誰かの話し声や、人の動きが気になってしまう場合は、入ってくる刺激を少なくするために、デスクに置けるような小さめのパーテーションなどで仕切りをつけることもできるかもしれません。

目標を定めて、ここまでやったら自分にごほうびを与えるなど、方法を決めておくのも良いことです。

道理にかなった達成しやすい目標を立てるなら、「集中しよう」という意欲が出てきます。

また、「1時間ごとに5分の休憩をとる」など意識的に短いスパンで休憩と作業を組み込むなら、結果的に少しずつ長時間行えるようになるかもしれません。

タイマーなどを使い、視覚でも認識できるような工夫も大切です。

 

「うっかりミス」「ケアレスミス」が目立つ

まずはどのような状況でミスが出やすいか考え、分析してみることは、大切なことです。

そして、特にミスの出やすい状況になった時に、次にどのような対策をすれば良いか考えることができます。

考えた対策を紙にわかりやすく書き出し、チェックリストなどを作成して確認するようにしましょう。

他の人にチェックをお願いできるようであれば、協力してもらうことができます。

うっかりミスを完全になくすことは、どんな人にとっても難しいことですので、完璧を求めないようにしましょう。

うっかりミスを軽減し、どうしたら防止できるかを考え、ミスした後にどう対応するかも事前に考えておくなら心に余裕ができます。

ADHD不注意優勢型 個性を強みに変える

ADHD不注意優勢型 個性を強みに変える

ADHD不注意優勢型の特性を逆手に取り、個性を強みに変えることができます。

例えば、興味のあることに過度に集中してしまう傾向があるなら、能力を引き出し、豊かなアイデアや好奇心を活用することができます。

コツコツとした地道な作業は苦手でも、瞬発力が求められることなどにエネルギーを活用することができます。

特性をよく把握、また理解し、得意、不得意を上手にコントロールすることにより、可能性を引き出し、活かしていきましょう。

ADHD不注意優勢型に対する周りの配慮

ADHD のある人は失敗経験が人よりも多いため、自分に自信が持てなかったり、「どうしてみんなと同じようにできないのだろう」 「どうせ頑張ってもうまくいかない」 「ミスがないように気をつけても、また同じ失敗をしてしまう」 と、自分に対して否定的な考え方を持ちやすくなります。

こうした、作り上げられた良くない自己像や、自尊心の低下は、ADHDの特性そのものからではなく、その特性がきっかけとなって二次障害として抑うつなどにつながる可能性もあります。

そうした意識が強いと、本人も周りも良い面があるのを忘れてしまいます。

厳しい見方ではなく、注意力の問題は工夫次第で軽減できること、良い面をそのとおりに見るなど、見方を変える認知訓練も必要になるかもしれません。

ADHDの特性から家族や周りが振り回されイライラしてストレスを抱えるかもしれません。

しかし、ADHDの方が注意欠如の行動をとるのは、努力が足りないからではなく、脳の機能の偏りによって自身の行動を制御できないからであることを覚えておく必要があります。

例えば、度々物を忘れたり失くしたりしたとき、本人は忘れようと思って忘れているわけではありません。

それに対して感情的になって何度も怒ると本人もストレスを感じ、自己嫌悪や鬱につながることがあります。

辛抱が入りますが、本人とともに対策を考えることやポジティブな言葉をかけることを心がけることにより配慮を払うことができます。

ADHD不注意優勢型 まとめ

障害からくる特性は本人も苦しんでいる事、支える周りもストレスになることがあるため、溜め込まないように専門家などに援助を求めることができます。

また、特性を良く理解し、障害からもたらされる個性を逆手に取り、長所として伸ばし上手くコントロールしていくことができます。

本人も周りもちょうど良く感じられるバランスを見つけて行けたらいいですね。


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