「またやってしまった」。
ベッドから手を伸ばし、携帯に手を伸ばします。
時計を確認し、目を疑います。
「ウソでしょ?」
しかし、ウソではありません。
現実です。
またやってしまいました。寝坊です。
そして・・・遅刻。
こんな経験、ないでしょうか?
ADHD(Attention-Deficit Hyperactivity Disorder 注意欠如・多動症)を抱える方にとって、朝、なかなか起きれないといった悩みを抱える方が多いようです。
この記事では、なぜ起きるのが苦手になるのか、また、どのような工夫ができるのかについて書いていきます。
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ADHD 起きれず、遅刻してしまう原因

ADHDは脳のアンバランスにより、不注意、衝動・多動性といった影響を受け、時間を守れなかったり、遅刻しやすいといった特性があります。
では、その特性から、起きれず、遅刻につながるシチュエーションにはどのようなものがあるでしょうか?
日中のうちにすべきことが終わらず、寝る時間になっても眠れない
ADHDの特性として、順序立てて物事を行うことが難しい傾向があります。
家事や雑用など、作業を順序立てて、日中のうちに終わらせることができず、夜寝る時間になっても作業を行い続けてしまうことがあります。
そのため、自律神経が活発になり入眠が困難になり、眠りが浅くなってしまうこともあります。
夜更かしをしてしまう
ADHDの特性として、自分の関心のある事に対して途中で止めることが難しく、夢中になってしまう(過集中)という傾向があります。
寝る時間に、自分の興味のあるネットやスマホなど夢中で見てしまい、気付けば夜も更けていたといった事態になっていることもあります。
それにより、朝の目覚める時間に影響が出てしまうのです。
アラームが鳴っていても起きられない
外出、あるいは出勤の1時間前に目覚ましをかけてはいたものの、なかなか起きることができず、寝坊してしまう、といったケースがあります。
また、アラームのスヌーズ機能に安心してしまい、二度寝、三度寝をしてしまい寝過ごしてしまうことも考えられます。
出発前の準備に時間がかかる
ADHDの特性として、時間を逆算して計画的に動くことが難しい傾向があります。
そのため、出発の準備の時間を計算できず、朝ギリギリまで寝てしまったり、朝の身支度や持ち物の準備などに時間がかかり、家を出る時間が遅くなり、遅刻してしまうことがあるのです。
1日の嫌なことを想像してしまう
ADHDはその特性から、周囲から注意を受けたり、叱られたりすることが多くなりがちです。
そのため、朝、支度をしながら「また、今日も何か言われるのかなぁ」という不安からネガティヴな気持ちになり、家を出るのが憂うつになって支度も進まず、結果、遅刻につながってしまう事もあるのです。
ADHD 遅刻しないための工夫

出発の準備は、前の日に行っておく
次の日の準備を、前の日にあらかじめ行っておきましょう。
そうする事により、夜寝るときも安心でき、出発の朝も慌てずにすみます。
時間を決める
日中、やるべきことが多く、何から手をつけたらいいかわからなくなってしまい、結局夜まで持ち越してしまうといったことがあります。
そのような時は、あらかじめ、この時間以降は作業をしないという時間を決めておくことができます。
作業が残っていたら、朝に行った方が効率が良いと自分に言い聞かせてみましょう。
寝る環境を整える
スマホやタブレットなど、夜更かしの誘惑になりそうなものは、あらかじめ別室に置いておくなど工夫することができます。
目覚ましを早めにセットする
起床時間に起きられないことも想定し、あらかじめ早めに目覚ましの時間をセットしておくことができます。
出発時間を早めに設定する
ADHDの特性として段取りよく計画的に行うことが難しい傾向があります。
そのため、予定の出発時間より30分ほど早めに設定しておくなど、いわゆる「マイ時間」を設定しておくなら、遅れずにすみます。
家族に協力してもらう
ADHDは脳のアンバランスが原因となります。
そのため、自分の力や意識を変えるだけではどうにもならない事も事実です。
ですから、一人で悩むのではなく、家族や周りの人に相談をし、協力してもらうこともできます。
自分にご褒美する
「30分前に家を出れたら、自分にご褒美する」など、決めておくなら、モチベーションを上げることができます。
苦手なことも、うれしいことを組み込むならやる気を出すことができるのです。
ADHD 起きれない まとめ
「ADHDは、遅刻が多い」とされがちですが、ではなぜ、遅刻に至ってしまうのか、そうした特性があるなら、どのように工夫することができるのか、考え対処することが大切です。
そのほかにも様々な工夫があると思います。
ADHDであっても、人それぞれ強く出ている特性は異なってきます。
それでまず、自分の特性を知り、自分にはどの方法が適しているのか考え、自分なりの対処法を見つけられるといいですね。
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