「人生は問題でいっぱいだ」。
そう嘆きストレスを感じている人も多くいます。
ストレスとは目に見えませんが確実に人に影響を与えてきます。
では時々聞く「ストレッサー」とは何のことですか?
この記事ではストレッサーという言葉の意味、また具体的にどんなものを指すのか解説していきます。
目次
ストレッサーとは
ストレッサーとは「ストレスを引き起こす外部からの刺激」のことを指します。
英語では stressor と表記します。
意味は「ストレスの要因」ということです。
ですから「ストレス状態を引き起こす大元、原因」ということですね。
ストレスを特に高じさせるストレッサー

人生の中で特にストレスを高じる状況を生み出すストレッサーがあります。
1968年にアメリカの精神科医T. Holmes と R.Raheによって発表された 「Holmes and Rahe stress scale」によると
1 配偶者の死
2 離婚
3 別居
4 懲役刑
5 近親者の死
6 自分の身に及ぶけがや病気
7 結婚
8 解雇
9 破綻していた結婚関係の回復
10 退職
11 家族の成員の健康の変化
12 妊娠
13 性の悩み
14 家族の成員が新たに増えること
15 仕事の調整
などが挙げられています。
ストレッサー 種類

ストレッサーは社会的な要素など外からくる「外的ストレッサー」
その人個人の状態や変化などの中から生じる「内的ストレッサー」があります。
また、大きく分けて物理的ストレッサー、化学的ストレッサー、生物的ストレッサー、心理的・精神的ストレッサーに分類されます。
一つづつ解説していきます。
物理的ストレッサー(外的ストレッサー)
寒暖の変化、湿度、天候といった気象の変化や、花粉、悪臭、騒音、振動、混雑といった外部環境が要因となる刺激や変化のことです。
化学的ストレッサー(外的ストレッサー)
化学物質、公害物質、薬物などの目や喉などに与える刺激、匂い、また酸素欠乏・過剰、一酸化炭素といった空気環境も化学的ストレッサーとなります。
生物的ストレッサー(外的ストレッサー)
細菌、ウイルス、カビ、花粉、病原菌による病気などを要因とするものを生物的ストレッサーと言います。
心理的・精神的ストレッサー(内的ストレッサー)
一般的に「ストレスがたまる」と感じさせ人を悩ませている原因の多くは心理的・精神的ストレッサーによるものです。
人間関係のトラブル、仕事、家庭の問題などから精神的な苦痛がもたらされ、悩み、怒り、不安、憎しみ、緊張、焦りが生じストレスとなります。
ストレッサーによって引き起こされるストレス反応

人間の体はストレッサーを受けた時に、何らかのサインが現れます。
その反応のことをストレスに対する適応反応と言いますが、心理面、身体面、行動面の3つに分類されます。
心理面での反応
活気の低下、イライラ、不安、気分の落ち込み、興味・関心の低下といった抑うつ状態などが現れます。
身体面での反応
体のふしぶしの痛み、頭痛、肩こり、腰痛、目の疲れ、動悸や息切れ、胃痛、食欲低下、便秘や下痢、不眠など体全体でさまざまな症状が現れます。
行動面での反応
飲酒量の増加、仕事でのミスのや事故などがあります。
ストレッサー まとめ
ストレッサーからもたらされるストレス反応が長く続くことは、心身にとって健全なことではありません。
風船も一定の圧を加え続けると歪み最終的には割れてしまいます。
人間の体には身体的、感情的にある程度のストレス から立ち直る機能が備わっていますが、過度のストレス状態が長引き症状が重くなるなら、消耗し続けることになります。
緊張や重圧によって疲弊し枯渇する前に、精神科や心療内科など専門家に相談することをおすすめします。
ある人にとって好ましい出来事も他の人にとってはストレッサーとなることがあります。
同じようなストレス状況であっても個人が感じるストレスの度合いも人によって異なります。
性格、支えてくれる人がいる、いないなどもストレッサーからもたらされる反応に違いが出てくることでしょう。
また、自分でコントロールできるストレッサーとできないストレッサーがあります。
ストレス社会に生きる今、自分に対するストレッサーとは何かその原因を知り、その解決方法を見つけることが大切です。
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